100人からの年賀状展。
クリエイター100人からの年賀状展に、
昨年につづいてparksの年賀状も展示していただけることになり、
打ち合わせへの道すがら、観に行かせてもらいました。
会場は、淀屋橋odonaにある淀屋橋見本帖(TAKEO)さん。
parksに届いた年賀状も何枚かあり、
街なかで知り合いに会ったみたいなちょっとうれしい感覚に。
100枚のうち98枚くらいの年賀状は
壁に貼られているのに、
株式会社人間とBY THREEは、ずるいくらい目立っていました。
parksが出した年賀状も、貼ってもらっていました。
ちなみにparksでは、年賀状は●●●●株式会社 御中という会社名ではなく、
「個人名」に宛てて出すことを基本にしています。
たとえば、5人いるデザイン事務所さんで
5人とも知り合いなら、それぞれに宛てて計5枚の年賀状を送ります。
年々、印刷する枚数と送料はふえていき、
出費もふくらんでしまいますが、
そのほうが、誰かの手もとに年賀状が残る可能性がすこしでも上がり、
ふとした時にparksのことを思い出してもらえることも
あるかも知れないと考えています。
毎年、ぼくたちの事務所にも、
いろいろな人たちから渾身の年賀状が届きます。
その企画やデザイン、印刷物としての“物質感”への思い入れにふれていると、
処分するのはあまりに忍びなく、
何年分もストックしていくことで、いつか文化的資産としての
価値を帯びてこないかなぁと思っています。
たとえば、干支を2周か3周くらいして、時代の地層がちょっと積もったあたりで、
年賀状をとおして関西のデザイン史をふり返るような
企画を考えてみるとか。
その頃には、年賀状の送り方も、保存の仕方も、
今とは変わっているんだろうなぁ。
(久岡 崇裕)