parksの公園化。
parksは、つい3年前までは個人事業主の事務所でしたし、
会社としてはまだまだ作りかけ。
日々、いろんなことを試しながら、
メンバーと一緒にかたちを探っているところです。
うつぼ界隈の会社のみんなとCINRAさんでお話をさせていただく機会をもらい、
ここ1,2年ほどparksで取り組んできたことを
改めてふり返ってみました。
テーマとしてはずっと、「parksの公園化」という言葉が
ぼくの頭のなかにありました。
独立してはじめの5年間、ありがたいことに売上は右肩あがりで伸びていたけれど、
ここではたらくメンバーにとっては、ただただ仕事に追われ、
プレッシャーやストレスばかりがつのるような環境だったと思います。
parksがどれだけ大きな広場になろうとも
そこが草一本はえず、花の一輪も咲かないような場所ならまったく意味がないな。
そんなことを考えて、ほんとの意味でのparksになろうとしてきました。
ここ1,2年で、いろんなことを始めたり、変えたりしてきたのですが、
そのなかのいくつかをご紹介させてもらいたいと思います。
○parks day
parksが法人4期目に入った2019年7月にスタート。
事務所を公園に見立てて、オープンに開放する日をつくりました。
仕事や用事がなくてもふらっと遊びに来てもらえる時間になっています。
ひるの部(15:00〜18:00)
よるの部(18:00〜mid)※お酒も解禁
だいたい、1回に来てくれる人は20〜30人ほど。
うれしいのは、事務所にこれまで来たことの無かった人が
毎回必ず何人か来てくれることです。
ゆくゆくは、こういうイベント日をわざわざ設けなくても
いろんな人がふらっと立ち寄ってくれるような
場所をつくれたらなと考えています。
○parks @ The Central Park
去年の夏、parksの女性メンバーが勤続丸5年を迎えたこともあり、
思い切ってニューヨークへ2週間ほど行ってきました。
当時、社員は二人だけだったので、それぞれの家族も連れていきました。
現地で活躍されている女性写真家さんにセントラルパークで写真を撮ってもらったり、
夫婦で東京からNYCに移住したというデザイナーに話を聞かせてもらったり、
2週間、少しずつ仕事もしながら、街を歩きまわりました。
いろんな場所とつながりをつくる、
ということもparksの公園化の一つだと思っていて、
これからも「parks@○○○park」という社員旅行シリーズを
ライフワークとして続けていけたらと思っています。
○parks 100 session
知人がコーチングの勉強をはじめたので、
parksを実験台にしてもらい、会社をどう良くしていくのかを
話し合う時間をとるようになりました。
どうやったらメンバーが楽しく働けるのか。
どうやったら仕事で関わる人に喜んでもらえるのか。
毎月4〜5時間くらいとって、みんなで話し合っています。
その中から、
「感動のことばを100個もらえるコピーライターチームになろう」という
4期目の目標が生まれました。
いつ、誰から、どんな風に喜んでもらえたのか?
なぜ喜んでもらうことができたのか?
スプレッドシートで管理して、
本気で100個の感動のことばをもらうことをめざしています。
それをメンバー全員で共有することで
「人に喜んでもらう方法って、いろいろあるな」という発見につながっています。
久岡だけでは一年間に100個の感動のことばをもらうことなんて無理なので、
一人ひとりが喜びや感動を生み出せる方法を考えて、
層の厚いチームへと成長していけたらと考えています。
○parks ライターチーム
年に1〜2回ほど、お誘いをいただいて
地域や企業、学生のみなさんにライティング研修をさせてもらうことがあります。
特に、兵庫県の淡路島や加古川という街で研修をさせてもらったときは
4日間にわたって研修を行い、課題も毎回2本ずつくらい出して
なかなか密度の濃い時間になりました。
そこで出会ったみなさんはモチベーションとバイタリティが旺盛で、
「parksライターチーム」というチャンネルをSlackでつくり、
いまでは仕事をお願いしたり、年に1回集まって
それぞれの近況報告をする関係になっています。
parksの周りに仕事を手伝ってくれるメンバーがいてくれることで
社内のメンバーに負担が集中する、という状況も防げるようになるかもしれません。
それから、せっかく研修を受けてくれた人に何か還元したいという想いもあって、
このチームの輪をじわじわと心地よいペースで広げていけたらと考えています。
○社外広報&総務
これもparksの周りに助け合える人をふやす、という取り組みのひとつです。
久岡自身が、もっと会社のことと向き合う時間をつくるために、
パートナーのまめさんが広報と総務をサポートしてくれるようになりました。
はじめの一年は、「整理」の年でした。
これまで成り行きでためてきた書類や、パンフレットなどの実績、名刺を
アナログ/デジタルを組み合わせてすべて整理しました。
まめの白井さんが、ほんとに“まめ”にがんばってくれたおかげで、
整理のフェーズはほぼほぼ完了。
つぎは整理した情報をどう「活用」していくかだったり、
「広報」というこれまで取り組んでこなかった領域にも
取り組んでいこうとしています。
○毎週、花が届く
これも、「parksをもっと公園らしい場所に」と考えて、
近くにあるbun bun Flowerさんに毎週花を届けてもらうようになりました。
ことばを扱う仕事をするうえでも、
メンバーに何か良い刺激になればと考えています。
○フィットネス 法人会員
大阪市内にもずいぶん増えているJOYFITの法人会員になりました。
ただしこちらは、久岡を含めて幽霊会員続出……。
もうちょっと健康的な毎日にできればと考えています。
○メンバー全員に居場所を
未経験からコピーライターになった時、
たぶん本職のコピーで人に認められたり、喜んでもらうようになるには、
すこし時間がかかります。
不安や焦りが募っていくし、焦るのは決して悪いことではないけれど、
ずっとそういう状況が続くとしんどいと思います。
その間も、どこかに自分の役割、居場所を見い出してもらえたら
もっと自信をもてるし、この仕事を好きになれるかもしれない。
そう考えて、“クラウドサービスに強い○○くん”や
“そうじのクオリティが高すぎる○○さん”など、
コピーライティング以外の役割をつくって
そこで周りのメンバーを引っ張ってもらうようにしています。
すこし長くなりましたが、
parksが社内の人にも、社外の人にとっても喜んでもらえる場所になるためには、
まだまだできることがたくさんあると思っています。
これからも、いろんな方の力とアイデアを借りながら、
この公園を育てていきたいと思います。
(久岡 崇裕)